沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下)

昨年秋頃から書店で山崎豊子の特集が組まれていた中に、"沈まぬ太陽"のコーナーがあり、ちょっと気にはなっていた。
この作品が話題のJALを題材に書かれたものであることは、読み始めてわかった。なるほど、特集がくまれてもおかしくない。
内容は主人公で熱血組合活動員でもある恩知 始(おんちはじめ)が、強大な企業の力だねじ伏せられ、世界の辺境に転勤を命じられ、散々な目に逢いながらも、信念を貫き通すという、なかなか重たくも、時代を感じる描写に、思わず父親を連想してしまう。
自分なら、とっくにゴメンナサイと頭を下げたやろうなぁ…

ちなみに、今第2巻を読んでいるが、3巻はあの日航機墜落事件を題材にした"御巣鷹山編"である。これもぜひ読んでみたい。

沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)