行きはヨイヨイ〜帰りは恐い♪再び!

ランドクルーザーを1時間ほど走らせると、白砂漠と黒砂漠を一望できるポイントがあるとの事だった。なんかイヤ〜な予感がしたのだが、是も非もなく連れて行かれる。その名もクリスタルマウンテンである。名前は、なかなかカッコええ。
「I wait here.You clime up the top,And the point you can look at the white and black desert panoramic view!」
パノラマはエエんやけど、もう登りたくないなぁ…でも、せっかくやから登ってみることにした。これが大きな間違いやった。なんでも挑戦すればエエってもんではない。自分の実力とか能力を把握してこその冒険である。
昨日のEnglish houseの丘どころではなく、結構勾配と高さが有り、おまけに足元の砂がゆるく、足場にした岩がすぐに崩れる。
それでも何とか途中まで登ったが、どうにも恐くてこれ以上登れない。
ひょっとして高所恐怖症?そんなハズは…でも今はそんなことはどうでもよかった。もう降りようって思ったが、恐くて降りられない。
「Help〜Azmi〜」
ちょっとカッコ悪いけど叫んだが、何も応答がない!
やばいぜ〜
降りようとするが、足元の岩がボロボロ崩れるし、どっちへ降りたものかも、今となってはよくわからん。
その時、何となく降りるよりも登る方が易しいように思えたので、ここまで来たからには頂上まで行ったろう!とバカな考えが頭をよぎった。
結構ヘトヘトだったが、なんとか頂上まで登ることができた。

さて、問題は降りである…
一面、砂と岩の山をどちらへどう降りたものか…
当然、登ってきた道を戻れば帰れるわけだが、それがわからない。
わかるのはだいたいの方角くらいか…
後ろ向きや四つん這いになりながら、ソロリ…ソロリと降りる。砂場に足を取られ、岩を足場にすると崩れる。
たしか左の方は急な斜面やったから、そっちにだけは近付かんようにと…
降りる方角が合っているかスコープで乗って来た車の位置を確認するが、見当たらん。麓に止まってるはずなのだが…広すぎてどこが麓かわからん…。
とにかく降るしかない…
日本に居る時は、富士登山競争に出ようかなどと本気で考えていた自分が恥ずかしい。
砂と汗まみれになりながら、ようやく麓まで降りてきた。
でも、時間にして30分も経っていなかった。


ムチャクチャ怖い思いをしながら、どうにかこうにか山を降って車まで戻って来れた。